「僕の音楽歴」でも触れましたが、大学2年生の時に初めて自分のギターを買った僕は、ギター&音楽にどっぷり浸かっていきます。
練習場所を探し求める
ギターにハマった僕は一日に8時間(言い過ぎかもしれません笑)はギターを手に取り弾き語りやその他テクニックの練習をしていました。
防音なんて全くされていない家賃3万8千円のアパートでギターをじゃかじゃかさせて歌いまくっていました。
昼間は良いですが、さすがに夜はギターを弾くわけには行きません。ダラシナイ大学生の僕は昼夜逆転の生活になり気味で、夜にギターを弾きたい時のために自分の家以外でギターが練習できる場所を探し求める事にしました。
良い場所を発見
田舎の大学だったので、すこし自転車を漕げば田んぼが広がります。単細胞の僕は、とにかく人がいないところだったらギターを弾けるという一心で場所を探しました。
すると自転車で5~10分のところにある田んぼロードに、電柱が一本立っている場所がありました。
そこは一番近くの民家から5、60メートルは離れていて騒音問題は全くないような場所でした。
良い場所みっけた!と嬉しかった事を覚えています。
友達とわいわい
1週間に1回程のペースで通うようになりましたが、段々と一人でやるのが寂しくなってきました。
寂しいというより、怖くなってきました。
まわりには田んぼが広がり、近くには家が1軒しかなく、しかもかなり離れています。何かあってもなかなか駆け込む事は出来ないでしょう。
そんな事を考えていたら一人より二人の方が良いなという考えに到り、ちょうど僕の路上練習の話に食いついてきた友達がいたので一緒に行くことになりました。
友達はカラオケがとても大好きな人で、僕がギターを弾きその友達と歌ったり、二人でハモったりして遊んでいました。
警察出現、路上はやめだ
友達を連れてわいわい!をやり始めて3回目くらいの事です。
田んぼ道に、警察の車が出現しました。そしてこちらの方に向かって来るのです。広くはない田んぼ道をぬーっと移動しながら、何かを観察するように。
そして僕らの前に停まったのです。
車から二人の警察官が出てきました。
僕と友達は、一体どうしたんだ、何があったんだ、という不安な顔をして様子をうかがいながら挨拶をしました。
「こんばんは…。」
警察二人は「こんばんは。」と返してくれましたが、顔は真面目で一切笑っていません。
僕らは、「来る…何かが来るぞ…。」と直感的に感じていて、構えていました。
すると遂に警察が口を開きました。若い方の警察官でした。
「ここで練習は危ないよ、暗いし、車通りもちょこっとだけあるし、時間も時間で何かあってからでは遅いからここでギターをするのはやめましょう。」
僕ら「・・・。すみません。。。(マジか、良い場所だったのに)」
年配の方の警察官「君たち○○○(大学の軽音楽部)か?違うのか、○○○に入れば好きなだけギターなんて弾けるだろ、入れ入れ~。」「てか、一曲聞かせてくれや」
とかなり軽いフットワークで僕らに迫ってきました。
でもおかげで僕らの緊張は解け、その場の緊迫した空気は和やかになり、僕らが撤収するということで警察とはもめる事もなく治まったのでした。
ただ、後から考えると5,60メートル離れた家が通報したんだろな~と簡単に推測が出来ました。
離れているとはいえ深夜にギターを弾いて思いっきり歌っているんですから、うるさいですよね。
練習場所を失った僕ですが、その後大学の軽音楽部に入部する事となり、バンドを経験する良いきっかけとなりました。
後に音楽棟で練習することに
学生でも、社会人でも練習場所問題は皆抱えているのではないでしょうか。
お金持ちの人は高級マンションで防音設備もしっかりしていて、騒音問題なんか考えないのかもしれませんが、大体の人は最初にぶち当たる壁かと思います。(テクニックとかそういうもの以前に)
路上練習の場を失った僕は、最終的に大学の音楽棟という最強の練習場をゲットしました。
教育学部の生徒が小学生教諭の資格をとるためにはピアノの試験があり、音楽棟にはその練習のためのピアノが置いてある部屋がいくつもありました。
理学部の僕は入る事ができませんでしたが、教育学部の友達に学生証を借りて、中に入りピアノの部屋にこもりギターをひたすら練習し始めたのでした。
大学の構内であったので、いくらうるさく練習しても怒られず、快適なギター弾き語り練習ができたのでした。