コードの種類は非常に多く、オンコード等を含め数え始めたら100は軽く超えます。
それを全て覚えるのはとても大変です。でも安心してください、暗記なんてしなくても大丈夫です。
どういうことかを説明していきます。
コードには決まったパターンや規則性があります。
例えば
Cに7度の音を加えたものを「C7」と呼び
Cに9度の音を加えたものを「Caad9」と呼びます。
といった様にコードの名前はルールにしたがって付けられています。この規則さえ覚えてしまえば、押さえる場所もわかる仕組みになっています。なのでコードを覚えるのは大変ではないのです。
まずは基本的なコードを覚えましょう。
基本的なコード
コードはメジャーコード、マイナーコードの二つに分ける事が出来ます。
簡単に説明すると、メジャーコードとは明るい響きのコード、マイナーコードは暗い響きのコードです。
各音階のメジャーコード、マイナーコードを押さえるコツと一緒に紹介します。
(#と♭は省いて説明します。)
※以下、PCで見て頂くか、スマホを横にして見てください。
C
メジャーコード C「ド・ミ・ソ」 |
一番最初に弾けるようになりたい最も基本的なコードです。 6弦は「ミ」なので僕はミュートしていますが、構成音としては合っているので、弾いても違和感はありません。 |
マイナーコード Cm「ド・ミ♭・ソ」 |
Cが暗くなりました。 ミが半音下がってミ♭になりました。 「セーハ」が出て来て一気に難しくなります。人差指の先が6弦に軽く触れてミュート出来れば100点です。 |
D
メジャーコード D「レ・ファ#・ラ」 |
音に味付けがしやすいコードです。 人差指と中指を逆にする人を見た事がありますが、ぼくはこちらが弾きやすいです。Dsus4やDadd9に転換する時もスムーズです。 少し難しいですが5,6弦を親指でミュートします。 |
マイナーコード Dm「レ・ファ・ラ」 |
Dが暗くなりました。 ファ#が半音下がってファになりました。 手を全体的にネック側に寝せるようにすると少し弾きやすくなります。弾きづらい場合は薬指を小指に変えてしまっても問題はありません。(僕が昔そうでした。)こちらも5,6弦を親指でミュートします |
E
メジャーコード E「ミ・ソ#・シ」 |
開放弦をフルに使ったコードで音に厚みがあります。 ミュートはしなくていいので思いっきりかき鳴らしましょう。人→中→薬の順番に押さえるとスムーズです。 |
マイナーコード Em「ミ・ソ・シ」 |
Eが暗くなりました。 ソ#が半音下がってソになりました。 こちらも開放弦をフルに鳴らします。 Eから人差指を取っただけのコードで非常に簡単ですね。ちなみに僕はEm大好きです。 |
F
メジャーコード F「ファ・ラ・ド」 |
ギターを挫折に追い込むモンスターコードです。 「セーハ」はあまり力を入れすぎず、リラックスして押さえましょう。最初は時間がかかってもいいので、しっかりなっているか一音ずつ確認しながら押さえましょう。人→中→薬小の順番に押さえて行きましょう。 |
マイナーコード Fm「ファ・ラ♭・ド」 |
Fが暗くなりました。 ラが半音下がってラ♭になりました。 Fから中指を取った形です。押さえやすくなったのではないでしょうか。セーハで鳴る音が1音増えたので逆に大変になった人もいるかもしれません。 |
G
メジャーコード G「ソ・シ・レ」 |
この形はよく出てきます。一生お付き合いしていくので、しっかり押さえましょう。 中→薬→小の順番に押さえていきましょう。中→薬→小を人→中→小と押さえる人がいますが、やめましょう。G7へ移行しずらくなりますし、Gsus4の味付けができなくなります。 |
マイナーコード Gm「ソ・シ♭・レ」 | Gが暗くなりました。
ソが半音下がってソ♭になりました。 Fmと形が一緒です。ネックから離れたのでFmよりは弾きやすくなったとは思いますが、強敵には変わりありません。 |
A
メジャーコード A「ラ・ド#・ミ」 |
「中、薬、小」という押さえ方や、「人差指ですべて」という押さえ方もあります。使う場面によって押さえ方は変わりますが基本形として「人、中、薬」を覚えましょう。6弦は親指でミュートしましょう。(軽く触れる) この形はAsus4に移行しやすい形です。 |
マイナーコード Am「ラ・ド・ミ」 |
Aが暗くなりました。 ド#が半音下がってドになりました。 Amは超メインコードです。基本の形なのですぐ押さえられるようにしましょう。6弦は親指でミュートしましょう。(軽く触れる) |
B
メジャーコード B「シ・レ#・ファ#」 | 難易度がかなり高いコードです。人差指でセーハしながら薬指でプチセーハ(2,3,4弦同時)します。さらに人差指の先で6弦に軽く触れてミュートができれば100点です。最初はうまく音が鳴らなくても、慣れてくれば段々音が鳴るようになってきます。 |
マイナーコードBm「シ・レ・ファ#」 |
Bが暗くなりました。 レ#が半音下がってレになりました。 Bに比べると幾分かは押さえやすくなっていますが、セーハがありますので強敵です。セーハがうまく押さえられなかったとしても、中指~小指は確実になるようにしましょう。 このコードも6弦はミュートします。 |
構成音の2つ目に♭がつくと、マイナーコードに変わる
気付いた方はいるでしょうか、構成音の2つ目(専門用語で、3度の音という。)が半音下がる(♭がついたり、♯がはずれたりする)と暗いコードになります。
ド・ミ・ソ→ド・ミ♭・ソ
レ・ファ♯・ラ→レ・ファ・ラ
といったように。
実はもっと奥が深いのですが、少し難しい話です。今回は割愛しますが、そのうちコード理論のところで説明します。
練習あるのみ
メジャー・マイナーコードに注目して押さえ方を見てきましたが、簡単なコードから順番に弾いていく、だとか、全部弾けるようにするぞー、とかではなく、弾きたい曲を練習する過程でわからないコードに遭遇した時に押さえ方を調べてそのコードを弾けるようにするという練習法が一番の上達の近道です。このサイトを見て、押さえるコツをつかんで頂けると嬉しいです。
やはり結局は練習量がものを言いますので、押さえまくりましょう。最初は指の先が痛いとは思いますが、1日1時間を2週間続けると段々硬くなってきます。硬くなるとさらに弾きやすくなるので遣り甲斐ありますよ。頑張りましょう!